夏、ノスタルジックの加速 映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』
インターネットです。
これをみなくちゃ夏始まらんっしょっていう、作品。
1979年、とある平和な田舎町。ママチャリ率いる「ぼくたち」7人は、気ままな高校生活を送っていた。ぼくたちがする事と言えば、ママチャリが考えるイタズラ。ところが、ぼくたちのイタズラに怯まない駐在さんがやってきた。しかし、これがママチャリを熱くさせてしまった。しかも、駐在さんには、町一番の美人妻がいるではないか。許せん!かくして、田舎の町を舞台に、駐在さんとぼくたちのしょうもない戦いが始まった。
男子たちのいたずら劇、珍道中で、強炭酸。
コミカルにつぐ、コミカル。
ありとあらゆる夏の風物詩をぶち込んでぶち混ぜたような作品。
眩しすぎて暑すぎるよ、みんなって感じ。
作品は1970年代の時代設定のようです。
ウォークマンや喫茶店、できたてのコンビニなどで時代が演出されていましたが、
個人的にいいなぁと思ったのが、コンビニに陳列されていたこれ
本当に一瞬だけ見えます。
これ懐かしすぎ、小学校一年生くらいの時あったわ。
すごく雰囲気が作り込まれてるなぁと関心。
作中多用されている、「次、いってみよう!」的なシーン切り替えや、
後ろからぐーっと寄るカットなどは、70から90年代のテレビを
意識しているらしいです!
そして。視聴者全員が一度死ぬのが、物語後半花火を盗んだ後の自転車爆走シーン。
やっぱすごいってファンモン。
散々ふざけといて、そこでファンモンはずるいって。
お前ら叫ばないでくれ、夕日を背に叫びながら自転車漕がないでくれ。
リスナーはなすすべなく、夏のエモみにぶち飲まれるでしょう。
「俺たちはまだちっぽけで手のひらの中にはなにもないけど」って歌詞
なにもないけど、なににも負けない気がした時代、誰にでもあったはず。
ママチャリたちは、そんな時間の真っ最中なんだね。
夏って、どんなときも少しだけノスタルジックなのって、何でなんですかね。
言葉にできない気持ち。
いや、言葉にしたら壊れちゃうような、気持ち。
そういう気持ちを加速させてくれるのが、この作品。
こういうとき、この全てをひっくるめた便利な言葉があるんすよ。
「エモい」って言うんすけどね。
ぜひ見てください。
さらばだ。
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